最終話。
パッピーパロウィン~
ぬかおっと~
…バカ兄弟。
恥ずかしいですねぇ。
あおくるはこんなアホしないですよ。
ええ、しないですとも。
(誰だ、ずぃんろうって言ったの。)
今日は大五郎の火葬の日ですね。
公式Twitter見てきたから、燃やされるシーンはちょっと泣いちゃいそう。
この後のてち、「ありがとう」って言ってたけど、その言葉には色々含まれてますよね。
アナザーストーリー作ってみたのであとは絵描きさんよろしくお願いします。
「ありがとう」の後。「ヒーローになったてちの話。」はじまりはじまり。
「ねぇ先生。」
誰もいない教室に取り残されて、身軽に窓に飛び乗って腰掛けた。
「しょっぴいたよ」
徳山が死んでから、教室に自分の居場所ができた。怖くなかったと言ったら嘘になるけど、死体だからといって特別躊躇することもなかった。いつか人を殺しちゃうような気がしてた。みんなにはあって、自分に無いものが確かにあった。周りには誰もいなかった。
あの時から、物怖じしない自分を見て、みんなが頼りにしてくれるようになった。自分が口を開くことで教室の空気が変わるのが心地よかった。ヒーローになったみたいな。
でも今、もう、敵はいない。
戦うものも。
守るものも。
そもそも、何から守ろうとしてたんだろう。
探偵気取りで満足してただけだった。
私は、徳山の死を利用した。
キャンプファイヤーがいっそう燃え上がって、生徒が楽しそうな悲鳴をあげている。
事件が解決していなかったら、今頃私はあそこにいたのかもしれない。